福祉車両の選び方 - 福祉車両専門店 ウェルファーレ・サポート(埼玉県さいたま市)

よく故障する福祉機能

福祉車両に備わる特殊機能(電動の装備:リフト・スロープ・シートのリフトアップ)の故障は、自動車整備工場やディーラー・販売店では、対応し難いのが実状。 

 

これらの特殊機能は、新車でもその保証期間は1~2年の場合が多く、中古車では現状販売が基本。また、万一の故障時には、同種の福祉車両を直ぐに用意できる修理工場は少なく、レンタカー会社と言えども期待に応えられる在庫車両を持つお店は少ないのが実状です。

福祉車両の台数は極端に少ないため、このようにいつでも代車をすぐに手配できる会社はほとんどありません。また、福祉機能が故障で動作しないままでは車検も通りません。

 

したがって、いざという時に困らないように、代車を用意できる福祉車両専門店を探しておくことに加え、福祉機能をよく理解した上で、注意深く操作する必要があります。  

<よく故障する福祉機能>

リフタータイプによくある故障

200Kgにも対応するリフト車の車椅子を固定するワイヤー装置。

リフタータイプの故障で最も多く発生するのが、このワイヤーを取り外す「利用上の不注意」によって、リフトが動かない!といった故障があります。 

 

固定装置のワイヤーを外し忘れ、車椅子に引っ掛けたままの状態でリフトを降ろしてしまうと、ワイヤーが延びきって戻らない場合やワイヤーがリフトに絡み、リフト自体が元に戻りません。

約5万円程度の費用で修理可能ですが、仮に、この影響でリフトのコンピュータが故障した場合には、コンピュータの交換費として、さらに10~13万円程度が必要です。 トヨタハイエース100系に多く見られる故障です。 

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車椅子を固定するワイヤー

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取り外しを忘れるとワイヤーがリフトに絡み

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巻き上げるゼンマイが故障する


スロープタイプによくある故障

車椅子スロープ車は、リアゲートを開けスロープ(プラットフォーム)を車外へ出そうとすると、同時にスロープの角度を緩やかにするために、後ろの車高が下がります。ところが、スロープが出ている状態で車高が元の状態に戻ってしまうや、スロープが出たまま戻らないなどの故障があります。 

 

これは、車高の上げ下げを行う油圧ポンプやリレーの故障が原因で起こるものですが、油圧ポンプと後部のショック交換(左右)ならば最大50万円程度の費用がかかってしまいます。(そっくり交換) 

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スロープが出たまま格納されない

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スロープが出ている状態で車高だけが戻る

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スロープが動かない


スライドアップシート車によくある故障

シートに人を載せたまま「昇降・回転」を行う装置。

スライドアップシート車の故障で最も多く発生するのが、リフターが昇降途中で安全装置が働き、止まってしまうといった故障。 

 

経年劣化によるものが多く、センサースイッチの設定を補正・交換したり、ベアリング類の交換を行います。

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元の位置に戻らない

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最後までシートが下りてこない

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シートが全く昇降しなくなった