福祉車両には、介護される方の状況に合わせたさまざまな機能・装備（スロープ・リフト等）があり、車両価格や使い勝手が随分異なります。 

必要とする機能が装備されているかだけで選ぶのではなく、「将来、家族が増えるかもしれない！」「荷物が多くなりそうだ！」など、介護される方の状況に加えて、これからの計画も考えた上で車種についても考慮にいれましょう。 

スイッチひとつで車椅子のまま乗り降りできるリモコン付きリフトが付いています。スロープ付きの車両より車椅子の乗り降りがラクになります。 

2列目シートが3人掛け固定式の車両では、前席2名＋2列目座席3名＋車椅子1台分＝合計6人乗ることができます。 

さらに大きな車は、最大10人（前席3名＋2列目後部座席3名＋車椅子2台分＋介助人用補助席2名）乗ることができるので、介護施設・病院などでよく利用されています。  

車の後部からスロープを利用して、車椅子のまま乗り降りが可能で、車椅子からシートへの乗り降りが難しい方でもラクに移動ができます。 

スロープ付きの中には、2列目シートがスライド式で、かつ3列目シートがハネ上げ式の車両と、2列目シートが3人掛け固定式の車両があります。 

2列目シートがスライド式で、かつ3列目シートがハネ上げ式の車両では、車椅子を乗せると運転席・助手席・セカンドシート1名・リア席3列目3名で計6名＋車椅子1台分＝合計7人が限界。 

スライドアップシート機能は、助手席にあるタイプと2列目シートにあるタイプの2種類があります。

ドアを開け、シート側面にあるスイッチで回転・昇降・停止を操作、人が座ったままでもシートが外側に回転昇降します。座席の左右両側から乗り降りのサポートが可能です。 

回転スライドシート車とも呼ばれ、簡単なレバー操作で助手席がクルッと外側に向けて回転します。